エステロミア傭兵団ティティスの鉄獄紀行 Part37
さて、前回の続きですわ。
ようやく他のダンジョンを制覇したわね。久しぶりに鉄獄に戻るしか無いのよね、多分。
そういうことになるな。
2:30 帰還を使って鉄獄の98階へ下りた。
そういえば、さ、ラフ。
どうした。
もう、混沌のサーペントに挑んでもいいのかしら?
勝てぬことは無いだろうが……
お待ちください、ラフニール様、ティティス様。もうオベロンの許しは得たのですか?
オベロン?アンバーの連中を統べる者か……奴の許し?
……オベロンは、自らと自らが許したもの以外は100Fに踏み入れることが出来ぬよう、99Fに強固な封印を張っております。
……初耳だぞ。あの者め……
でもそれなら、オベロンに任せておけば、私達は安全?
しかし、オベロンは混沌のサーペントを滅することが出来るものを待っている、とも聞きます。
それなら……やっぱり、オベロンに会うしか無いわね。
2:35 98階(鉄獄): 『タラスク』によってピンチに陥った。
2:35 『タラスク』を倒した。
ええ。オベロンは恐らくティティス様の力を試そうとするでしょう。心しておいてください。
で、その、オベロンっていう人は強いの?
伊達や酔狂でアンバーの王をやってはおらんな。クトゥルフよりも強いかもしれん。
ですが、今のティティス様であれば、勝てぬ相手でもないでしょう。
……ところで今貴様が倒したその巨大なトカゲは、タラスクと呼ばれる破壊の象徴だ。……鼻歌交じりで倒していたようだが。
次元の扉で距離をおいて視界外から封殺してたよね……
2:42 落とし戸に落ちた
2:42 99階(鉄獄): 鉄獄の最深階99階に到達した。
おっと、落とし戸についうっかり落ちちゃったわ。
ティティス様。そこはちょうど99F。オベロンがどこから睨んでいるか分かりません。重々注意を。
ちょうどここか……準備が出来てないわね、一度上がるわ。
2:42 98階へ階段を上った。
うーん……もうちょっと肩慣らししたら、オベロンに挑んでみようかしら。
好きにするが良い。もう少し名のある魔物どもを討伐しておき、奴に呼ばれぬようにしてから挑むというのも立派な戦略だ。
ええ。
2:45 98階(鉄獄): ★宵闇のアミュレットを発見した。
役に立たなそうなアミュレットを見つけたけど使うことはなさそうねっと……もうちょっと何か見つからないものかしら。
3:05 97階(鉄獄): 三上山の『大ムカデ』を倒した。
……とりあえず大分体は温まってきたけど……
何か不安か?
どうしようかなあ……って。悩んでるのよ。
(片手間に殺されてる巨大なムカデにちょっと同情するよ……)
3:11 帰還を使って地上へと戻った。
どうしたものかしらね……一旦戻って、アイテム整理してっと……
ティティスよ。ひとまずこれを持っておけ。
3:37 地上: 14巻の 魔力充填の巻物を購入した。
……?
魔力が尽きた杖に魔力を封入する巻物、だって。
それは私にも解るけど……なんで?
オベロンと戦う際には、魔力を吸う敵が喚起されることも多いからな。破壊の杖を補充する手段として持っておいたほうがよかろう。
……行ける、ってこと?
うん。ラフニールやサキュバスの話を聞いて、オベロンの姿がだんだん僕にも見えてきた。今のティティスに勝てない相手じゃないよ。
……ありがと。行ってくるわ。
3:43 地上: 帰還を使って鉄獄の99階へ下りた。
準備、完了ね。
ああ。
ティティス様。ティティス様がいかに仕上がっていると言っても、相手はあのアンバーの王。ティティス様が勝てるかどうかについては、オベロンの機嫌次第、という部分もあります。必要であれば、勇気ある撤退が必要ともなりましょう。
……あなたらしくないこと言うわね。忠告、頂いておくわ。
オベロンやサーペントに敗北し、探索すら出来ぬ身となったティティス様など見たく有りません。
(素直な物の見方に物言い……僕も見習うべき部分もあるかな)
3:43 地上: 帰還を使って鉄獄の99階へ下りた。
ねえ……99Fを散々探しまわったけど、オベロンとやらも下り階段も見当たらないわよ……?
広すぎるのかな。一旦上がって、別の入り口から99Fに入れば、見つかるかも。
かもね。一旦上がって……
4:03 99階(鉄獄): 97階へ階段を上った。
4:22 97階(鉄獄): 狼『フェンリル』によってピンチに陥った。
4:22 狼『フェンリル』を倒した。
なんだか変な狼がいたから倒して……っと。
4:28 99階へ階段を下りた。
ねえジョシュア。オベロン探しに降りてみたらなんだか凄そうな剣見つけたけど、これなんだかわかる?
……これはひどい。
ジョシュア?……どうした?
よりによってこんな素晴らしい素材で武器を作ってるのに、鍛錬がまるでなってない!
ジョ、ジョシュア、ちょっと!
壊していいよ。そんな風に造られたらただのゴミだよ。
……う、うん。(ばきっ)
4:47 99階(鉄獄): タイタンの『アトラス』を倒した。
いかにもって感じのタイタンも倒したけど、オベロンが見当たらないわ……
しかし、あのタイタン相手に無傷とは……
次元の扉で良い位置に位置取り、ひたすら射撃。遠距離攻撃も召喚も持たぬもの相手であれば、苦戦する理屈は無いな。
あれ……か……並大抵の相手じゃないのが、ここからでも解る……
様々な攻撃魔法を的確に使ってくるぞ。油断するな。
もちろん……!
明らかにアンバーの連中だって解る人が3人も……!?
父親の戦闘の気配を察し、駆けつけてきたか。
冗談じゃないわ、1人でも十分厄介なのが3人とか、相手してられないわよ!……一旦テレポート。
父親だけ残して3人だけで来たわね……
ならば、破壊だな。
ええ。もうちょっとうまい感じに連携されてたら危なかったわ。
見つけたから撃ってたら、今度は機械の悪魔を召喚されたわ……本人の使ってくる魔力の矢もすっごく痛いし、こりゃ生半可な相手じゃないわね……
とりあえず、機械の悪魔とオベロンを一緒に相手するのは止そう!
分断して破壊して射撃して……今度はドラゴンね……。
だが、貴様の攻撃もそれなりにオベロンに命中している。少しずつだが、その体力を削げているようだな。
ドラゴンと言えど、中級のドラゴンが多いわね。いっそこのまま撃ってみようかしら。
折り返し地点は過ぎた気がするわ……
……ここからですわ、ティティス様。気を抜きませぬよう、そして、冷静さを失いませぬよう。
……え?
……なるほどね。
どうやら、貴様は脅威と認識されたようだな……
でも、もう追いかけるしか……!
当然よ。
またアンバーの召喚……!
本当に厄介だ、この召喚は……!
テレポートして慎重に分断するわよ!
……しまった!サイバーデーモンを追いやろうとしたら、テレポート・アウェイのロッドが全部充填中になってるわ!
(くすっ)……ティティス様、その手にお持ちのトランプの魔法書は飾りですか?
え?………ああ、忘れてたわ!
ふー、ようやく抵抗されずに済んだわ。
これでようやく、オベロンとの戦いに専念出来そうだね。
もう少しだったのに……!
冷静になれ。奴もそれだけ追い詰められているということ。
矢も薬も十分ある、これなら!
今度は自分がテレポートしたようですわね。全く、臆病な者ですこと。
臆病さについては私も人のことは言えないわ。臆病だったからここまでこれたのよ。……でも、私相手に逃げるなんてね。
敵を追跡することにかけては、傭兵団でも一二を争うティティス相手に逃げるなんて。
……とんだ命知らず、だね。
全くだわ。
いかん、あれは!
え?
シュマゴラス……強力な魔力を秘めた目玉だ。相手をせぬ方がいいが……
どうしたものかしらね、これ……
色々同時に呼んでくれたから、位置交換でなんとかしたわ。
あの目玉は貴様を追跡せぬようだな……ならば、むしろ楽か。
5:32 アンバーの王『オベロン』を倒した。
5:32 クエスト「オベロン」を達成した。
やったわ!!
おめでとうございます、これで……
混沌のサーペントへの門は開いたか……
ちなみに。この後せっかくだから呼ばれてみたシュマゴラスと死闘を繰り広げてみたけど、いくらやってもダメージが蓄積しない上にカントラスまで呼ばれて、その上別のモンスターをテレポートアウェイしようとしたらシュマゴラスに通用しちゃって中の人のテンション巻き込んでグダグダになったのでその辺はカットするわよ。
6:27 ★金髪のケレゴルムの革製ラージ・シールドを発見した。
6:28 ★マン・ゴーシュ『小さき刺』を発見した。
さて戦利品確認……うーん……どっちもそこそこの一品なんだけど、そこそこ、っていう線を出ないね。
持ち帰りはするけど、最後まで使われることはなさそう、かしら。
だろうな。さて、そろそろ一旦戻ってきてはどうだ。
そうね。
ただいま、みんな。
おかえり、ティティス。
おかえりなさいませ、ティティス様。……ラフニール様、いかがなさいました?
……あ、ああ、すまない。おかえり、ティティス。
………?
気にするな。さあ、今日はもう休むがよかろう。
え、ええ、そうするわよ。
(この者達の戦いを見届けられるのも、あと僅か…………フ、「私」も感化されたものだ……)
中の人より:ダンプは次回!