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エステロミア傭兵団ティティスの鉄獄紀行 Part18


さて、前回の続きね。

クローン地獄や泉の洞窟を踏破した貴様にとって、今の階層はもはやぬるま湯のようだな。

もうちょっと行けそう?

そうね。まずは50Fあたりを目指そうかしら。

  3:38                      帰還を使って鉄獄の47階へ下りた。



30Fあたりを探索してた頃は結構おっかなく見えたけど、この辺まで来ちゃうと持ってるアイテムに期待できるだけの、ただの美味しい獲物だわ。

しかし、容赦は不要であろう。

当然よ。



よしよし。しかし肉体的には貧弱な連中だったのに、どうして後生大事に持っていたのかしら。飲めばいいのに。

貴重な品だし、飲むに飲めなかったのかも。

まあ、多少タフになっても一緒かもしれないわね……



……む。

ん?ラフ、どうかした?

どうやら貴様の体は、それ以上は薬を飲んでもタフにはならんな。素体の限界に到達している。

ありゃ。じゃああとは装備に頼るしかないかしら。

肉体の限界を作り替える秘薬があるとは聞いたことがあるが……見つかるかどうか……



達人?

アンバーの連中の下僕か。今の貴様にとって、大した脅威となる相手ではなかろうな。

  4:24                      ログルスの達人『マンドール』を倒した。

数秒で片付いたわ。

だろうな。



こっちの方が手ごわそう……

鱗の色が随分変化してるね……鱗を剥ぎとったら良い鎧が出来るかな。

ようやくこういう連中も出だしたか。……そうだな、竜全体で言えば中の上クラスか。耐性があるからと慢心して一瞬で灰にされる冒険者は珍しくない。挑むならば注意しろ。
それとジョシュア。間違っても私の鱗を剥いで鎧を作ろうなどとは思うなよ。

わ、解ってるよ!

……まあ、射撃あるのみよ。



倒せたわ。ブレスを吐かれなければすんなりね。

全力のそいつが吐くブレスはかなり痛いがな。まともに当たればただでは済むまい。

しかし、アイテム随分落としてくれたわね。

古代竜は宝物を貯めこむ性質がある、って聞いたことあるよ。……そういえばラフニールも……

人間よ。我々には我々の仕事があるのだ。

深くは聞かないでおくよ、ラフニール。

  4:28                      ★石の手バリのバトル・アックスを発見した。
4:29 ★ハルベルト『オソンディア』を発見した。

なんだか凄そうな斧と長槍が出てきたけど。

うーん……長槍を使うことは無さそう。斧は結構いい品だよ。

じゃあとりあえず持ち帰るわ。使うことが無さそうなら博物館に引き取ってもらえばいいし。



  4:34                      48階へ階段を下りた。

……何かしら。なんだか変な呪文の巻物……少し読んだだけでも、大規模な破壊の呪文なのは解るんだけど……

……だけど?

何か変……ただの破壊を目的として書かれていないような……

ああ、それか……説明しておこうか。

知ってるならお願いするわ、ラフ。

それは……概念や思念、そういったものが強く宿った物を、周囲の地形ごと吹き飛ばす大魔法だ。

なんだか凄そうね……

喚起された魔物連中や、武器や防具は掻き消える。余剰のエネルギーだけで、その近くの薬や巻物、魔法のアイテムなども全てズタズタになろうな。
それを読む際は、アイテムは全て貴様の直ぐそばに置いておけ。術者の至近距離だけは無事だ。……それと。

それと?

暫く進むと、恐らくその魔力を宿した杖が手に入るはず。それは60F以降の冒険者には生命線と言われている。大事に扱え。それから……
…………間違っても、街の中で読んだりするなよ。何が起きるか私にも解らん。

覚えておくわ。ありがとう、ラフ。巻物も持って帰っておいたほうがいいかしら?

ああ。混沌のサーペントと相まみえる際にはあったほうがいい。

解ったわ。……ザックがいっぱいね。

  4:48                      帰還を使って地上へと戻った。
5:07 地上: 35巻の 鑑定の巻物を購入した。

ただいま。とりあえず、そろそろ目標地点ね。

うん。敵も強くなるから、本当に気をつけて。

そうだ、せっかくだし、斧と槍はちゃんと見てもらうことにするわ。



耐性自体は以前に使ってた鉛詰めメイスより若干落ちるけど、体の能力を底上げしてくれるのが有難いわね。

耐久を底上げする手段としては意識しておいたほうがよかろう。

とはいえ、今は混沌攻撃への耐性のために、カオス・ブレードは外せないわ。まだ出番はなさそうね。



悪いものとは言わないけど……

轟音攻撃をしてくる敵は多くはないからな。そこまでして装備するくらいであれば、先ほどの斧を持って耐久力を上げるほうが楽であろうな。

こっちは出番が無さそうね。



すみませーん。

ああ、僕らにとって不要なものがどんどん博物館に送られていく……

駆け出し冒険者には垂涎の品だからな。別に構わぬのではないか?

そうかなあ……

  5:16                      帰還を使って鉄獄の48階へ下りた。
5:21 48階(鉄獄): 自己分析の薬を識別した。



む、これは……素体の限界を測る秘薬か。ティティス、それは飲んで良いぞ。



……どう?

……貴様よくこの素体で、ここまで進んだものだな。

え、酷いの?

器用さと知能は恵まれているが、腕力と耐久力が低い。
いかなる職であろうと、耐久力が低いのが問題だな……

器用さが高いのは良いんじゃない?

貴様は生まれつきの性格や出自、それにレンジャーを志したということで、器用さにはもともと恵まれている。素体の器用さが高くてもあまりうれしいとは言いがたい。……これは、素体の働きを組み替える秘薬が待たれるな……

まあしかたないわ。探索してたら見つかるかもしれないし、気楽に行くわよ。
あ、階段めっけ。次よ次。

  5:24                      49階へ階段を下りた。
5:24 49階(鉄獄): 鉄獄の最深階49階に到達した。



………!?これは……

明らかに今までの階層とは違う殺気を感じる……!

……おいジョシュア落ち着け、貴様が戦闘体制に入ってどうする。
しかし一部だけ、深い階層の連中が切り取られて来たか……不安定な迷宮だからな……。蓋は厳重にされているが、テレポートで出てきた連中には注意しろ。下手なものに会うと即死だ……

気を引き締めていく必要がありそうね……



でも、危険なだけあって、色々落ちてるわね。

全て確保しようなどとは考えるな。特にあの金色の巨人、貴様を恐らく何の苦もなく倒すぞ。

………ふっふっふ。さて、ちょっと手品するわよ。

え?

そういえば昔聞いたことがあったわ。こういうところには結界が貼られてて、トランプの魔法「移動のカード」を使っても、中のアイテムは拾えないのよ………ふっふっふー。

う、うん。それと手品と何の関係が?



取り出しましたる自然魔法の最上級魔法書。まずはこれの「地震」の魔法をゴニョゴニョと。



続けて、今度はトランプ魔法の中級魔法書。「移動のカード」の魔法をゴニョゴニョ。



アイテムを狙って唱えまして……



はい、種も仕掛けもありました♪

ノーリスクでアイテムだけ掻っ攫う、見事な手口だな。

これは凄く便利……でもなんだか盗賊の手口みたいだね……

これを杖無しで出来るのは多分レンジャーとメイジ、それからスペルマスターくらいのものね。便利なのよこの手。

  5:25                      酸の指輪を識別した。
5:26 解呪の杖を識別した。

この手で未鑑定アイテムを2か取れたけど、微妙ね。どっちも出番が来そうに無いわ。さて一旦離れ……うっ。



あれは……以前倒したリナルドの父親か……

確かその時、「血の呪い」とかいう現象についても話してくれたわね。とすると、あいつも?

ああ。しかも奴は60F程度を探索できるだけの実力はある。……とはいえ、手負い、か……

「蓋」の中で誰かと戦った、っていうことかしら。

うむ、恐らくあの金色の巨人であろう……しかし手負いでも十分にやっかいな相手だ。逃げることを勧める。

……本当は今倒したいけど……蓋の中から変なのが出てきたら危険ね。一旦距離開けるわ。



テレポートしたら血戮悪魔の群れが居たわ。

今のより良いカオス・ブレード手に入るかも?



ティティス。今拾ったカオス・ブレード、ちょっと振ってみて。

今のより振りやすい気がするわ。同じ時間でもより多く攻撃できそう。

物も今装備してるのよりいいね。

雑魚の掃討用には悪くない一品だな。



左手側の攻撃力が目に見えて上がったわ。

飾りとはいえ、悪くはないな。



見つけた……!さっきより傷が癒えてる気がするけど……

あの連中は傷の治りが早いからな……

まあでも、位置は悪くないわ。行くわよ!



きいいいいいいいいいいーーーーーーーーっ!!

ティ、ティティス、落ち着いて!

慣れておけ、この手の攻撃をする敵は今後増えるぞ。

そうね……恐らくあと1〜2発攻撃したら倒せたわ。見つけ出してまた攻撃よ!



見つけた……!もう1回!



  6:01                      アンバーの狂気の夢想家『ブランド』によってピンチに陥った。
6:18 アンバーの狂気の夢想家『ブランド』を倒した。

倒したわ!

手強い相手だった……それはこっちからでも解ったよ。

……倒せるとは。やはり探索する階層が浅すぎるのではないか。

……手強い相手の割に、大したもの持ってなかったのが残念ね……さて、さっき探した蓋の回り、もうちょっと探すわ。
…………あれ?



え、あれは…………ううん。違う、わね……

似てる気はするけど………ラフニールじゃ、無いよ。……そうだよね、ラフニール?

……………ん?あ、ああ、私ではない。
私も「造られし身」だからな……大方、同じものに似せて造られた物か、その前のイメージが似ていたか、そんなところ、だろうな……

……なんだか満身創痍よ。多分、私が一発撃てば倒せるわ。

蓋の中で誰かとやりあって……逃げてきた?

……!
……ティティスよ。頼みがある。

珍しいわねラフ。……見逃せばいいの?

逆だ……今直ぐそいつにとどめを刺して欲しい。
……無様なその者の姿を……これ以上私に見せないでくれ。

……解ったわ。それでいいのね。

ああ。頼む。

  6:37                      竜の『ファフナー』を倒した。



……ラフ、任務完了よ。

……ありがとう、ティティス。

ラフニール……

人の子よ、案ずるな。ただ、私に似たものが無様に敗走するのは……その、なんだ。気分が、悪いな。
……その竜は賞金首のようだな。事務所までは私が運ぼう。

……そうね、頼むわ。
さて、そろそろ荷物がかさばってきたし、一度帰るわ。



ただいま。

おかえり、ティティス。

……おかえり。……少し、待っていろ。



ティティスか。……済んだぞ。引き換えに霊薬を受け取った。上手く使うのだな。

お疲れ様、ラフニール。

今日はもう戻ろう、二人共疲れてるみたいだし。探索を進めるのは明日にしよう。

そうね。今日はもう休みましょ。

中の人より:ダンプは次回かその次になるかと!