かつての変愚初心者が、混沌のサーペントの死体16体を積み上げるまでの記録＋α 〜まだ見ぬ＠達へ〜
何の前触れもない前置き
Roguelike Advent Calenderの2016/12/16の記事でdeskullの旦那が馬鹿馬鹿蛮怒 Ver.0.0.0を公開されていたので、
さくっと*勝利*しておきました。
変愚よりだいぶ*勝利*しやすい気もするけど、導入はやっぱりXの方が楽かも。というか、一番初心者が心が折れそうな38FRQ周りまではほとんど変愚と難易度変わらないんですよね。
ガンダルフ＆サンタはそこまで厄介な敵でもない感じ。
というわけで本編。
はじめに
はじめましての方ははじめまして、そうでない方はこんにちは？こんばんは？おはようございます。Roguelike Advent Calenderなる企画が立ち上がっていたので、ついノリで参加表明してみました。rogue-likerというよりは変愚プレイヤーの私ですが、祭りには参加する主義です（笑）。
内容の半分はタイトル通り、私が変愚プレイヤーとして歩んできた時間の記録です。
もう半分は、やってみたいんだけど足踏みしてる方や、一度やってみたんだけど投げてしまった方が、（再度の人は再度）変愚蛮怒を始めたいと思った時に、その背中を押すために書いた、私なりの思いです。伝わればいいんだけど。
というわけでまずは前半部分、私の変愚プレイヤーとしての記録です。
変愚蛮怒との出会い
私はもともと『トルネコの大冒険』などのコンシューマー機のダンジョンゲーを幾つかやる程度のrogue-likerに過ぎなかったのですが、2006年5月、友人のGunspike氏から変愚蛮怒を教えてもらったのがそもそもの始まりです。その頃は自分がこんなにハマるとは思いませんでしたし、変愚についてtwitterやブログで毎日のように言及する日が来るとも、関連企画を立ち上げることになるとも、もちろんこうやってAdvent Calenderに記事を寄稿することになるとも、全く思っていませんでした。
一度の挫折
最初の頃は、進めてくれた方からのアドバイスのみで適当に進めていたのですが、本当に早い段階で頭打ちになり、ほとんど進めなくなりました。適当に狂戦士などを選んで運ゲーをやっていたような覚えもありますが、それで先に進めるはずもなく。
変愚蛮怒＠DBを見る限り、その頃どうやら一度飽きてしまったらしく、2007年のプレイ記録はほとんど残っていませんでした。
多分挫折前に辿り着いた最深部は35Fくらいではないかと思います。どうやら2006年中にここまで辿り着いていたみたい。でも、結構ここで躓く人も多いような印象アリ。
再開〜序盤の山場踏破まで
一度変愚蛮怒を投げてから、また始めようと思った理由はよく覚えていません。何か思うところあって、IRCの #ぐりっどばぐ チャンネルに足を踏み入れ、また始めたくなったのかな？という説が有力です。勝利失敗の記録を見る限り、恐らく序盤の山場であるクローン地獄を最初に踏破したのはこの時であるようです。死亡ダンプは2009年5月。
覚えては居ませんが、多分この時の私は凄く嬉しかったでしょう。変愚を勝利するまでの期間の半分くらいは、クローン地獄を踏破出来ずに足踏みしていた時間だったはずです。
そういえばこの頃、#ぐりっどばぐ にて勝利経験者の先輩がたから、変愚蛮怒に似ていながら難易度がだいぶ低めに押さえられているXAngbandを薦められたような気もします。数回やってみたら勝利出来ましたが、変愚の基本を学ぶにはかなり良いバリアントだった覚えがあります。やってみるのもいいかも。
初勝利まで
変愚蛮怒＠DBで検索してみたところ、初勝利は2009年11月23日の模様（いかさままで含めるともう少し早い）。入手から実に期間は3年5ヶ月後です。一度投げていた時期を考慮から外すと、2008年4月再開のようなので、実際に勝利するために費やした期間は約2年半、というところでしょうか。これを短いと見るか長いと見るかは微妙なところかも。多分平均くらいかな、と思います。私が変愚蛮怒の勝利者となれたのは、ひとえに先輩諸氏のアドバイスのおかげと言っていいと思います。この場を借りて感謝を申し上げます。
その後
一度変愚蛮怒を勝利すると、あとはマゾくない組み合わせであれば、30F〜40Fくらいまでは簡単に行けるように。もちろん、油断するとすぐに死ぬのが変愚蛮怒でもあるのですが。とりあえず強職との呼び声高いアーチャー/忍者/修行僧で勝利した後、長年の目標であったアンドロイド魔道具術師で勝利したのが2010年12月。その後、もう一つの目標であった★装備使用禁止縛りや、★全吸いアンドロイド鍛冶師、★装備禁止・常時vault OFFなどをこなしつつ、＠の溜まり場の変愚スレのお題をこなしていたりしたら、いつの間にか勝利回数が16回に到達してた、というわけであります。
と、まあここまで、私にも挫折くらいあったんだよっていうところ重点的に書いてみました（ｗ
ここからはまだ見ぬ＠達へ、変愚を楽しんでほしいと願って書いてみた、私の思いを綴っておきます。
変愚蛮怒について - 変愚蛮怒が持っていないもの
恐らく、ここに来られる方の大半は重度の変愚プレイヤーであると信じています。しかし、「変愚蛮怒がどんなゲームなのか、ある程度は知っているけれども、正直それ以上はよく解らない」という方も、少なからず居ると思ってます。ここから先は、どちらかと言えば、後者の方々向け。とりあえず、大方の訪問者はご存知かと思いますが、変愚蛮怒には下記の要素はありません。ないものねだりなんてしちゃいかんぜ。
・親切な操作説明
・美麗なイラスト
・壮大なシナリオ
これを余計なものと断ずる事ができるか否か。これが変愚蛮怒の最初の関門かもしれません。
変愚蛮怒について - 変愚蛮怒が持っているもの
さて、先に書いたような要素は変愚蛮怒にはありません。それでもなお、中毒性が高く、数年くらいは余裕でハマれるゲームであることに変わりはありません。では、何がそれほどまでに変愚蛮怒を中毒性のあるゲームに仕上げているのか。私は、下記のような要素であると思います。
・キャラクターが強くなる楽しみ
・未知のアイテムを探す楽しみ
・オフラインで他の＠たちと交流し、互いに助けあう楽しみ
・プレイヤー自身が強くなり、かつて数十時間を水泡に帰してくれたアイツに復讐する快感
・数年単位の失敗を重ね、＊勝利＊へと辿り着く快感
どうです？楽しそうでしょう？楽しそうに思えないなら、まあ仕方がない。でも楽しそうだと思うなら、是非！手にとってみたほうが良いかと！
安定版最新バイナリはこちら、開発版最新バイナリは、奇しくもバトンを回してくれたshimitei氏がここに用意してくれてます。取るだけならタダです。さあさあ。
最後に - まだ見ぬ＠達へ
既にお解りかと思いますが、変愚蛮怒は極めて殺意の高いゲームです。２０時間程度を掛けて育ててきた大事なキャラが、１ミスで死亡することも珍しくないでしょう。しかし、私がそうであったように、諦めなければいつかは勝利できます。
一度諦めたとしても、再度の私の挑戦が歓迎されたように、あなたの再挑戦もまた歓迎されるでしょう。
この記事により変愚蛮怒に興味を持ち、新たに、あるいは数年ぶりに、鉄獄に潜る＠たちが増えることを願ってやみません。
……そう、君です。今、不幸にも、変愚蛮怒を始めてみたいと思ってしまった君です。
君の人生の歯車は、残念ながら今僅かに狂い始めました。君は恐らく、数分後には＠を作成し、その数分後には記念すべき最初の死亡報告をスコアサーバに届けているでしょう！
変愚蛮怒の世界へ、ようこそ！
あなたの鉄獄探索が実り多きものになるよう、お祈り申し上げます！
そして、今の変愚上級者が*引退*した後、更に遅れて到着した未勝利者にアドバイスするのは、君の役目です。任せた！
……というところで乱文ここまで。お付き合いありがとうございました。こういうのは肩がこるね！（笑）
……なお、特撮博物館で買ってきた特撮図鑑（だっけ？）のパロディであることに気づいてくれる人多分居ないと思うので、パロディですよと白状しておきます
次回予告
次回、roguelike advent calender 12/19分はAragath氏にバトンタッチ！おまけ - 変愚蛮怒でつまづきやすい点とその対処法
大半のことは変愚蛮怒の紹介というサイトに書かれてるので、そっちを読んだほうが多分楽ではあるのですが、一応私なりにも。・職業と種族が多すぎてどう組んでいいか解らない。
→職業「観光客」と、性格「なまけもの」「セクシーギャル」「ラッキーマン」さえ避ければ、それほど酷いことにはなりません。あなたが活躍をイメージしやすい組み合わせでいいと思います。とはいえ、序盤を安定して切り抜けたいならちからじまんゾンビ戦士やちからじまんゴーレム戦士をオススメはしておきます。
・最初何をしていいか解らない。
→ランタンを買うのは必須として、宿屋(最初の位置からすぐ下)で受領できるクエストと、村長の家(最初の街の上の方)で受領できるクエストの２つをこなすといいでしょう。２つのクエストの終了報告をしたら、村長の家で次に受けられる「ワーグを殲滅せよ」のクエストを受領し、これを終了する頃にはレベル10くらいにはなっているでしょう。宿屋で受けられるクエストは油断していると死にますが、一度ここで死んでおいたほうが、いろいろ解るかと思います（笑）
・クエストをこなしてからどうしていいか解らない。
→変愚蛮怒の勝利条件は、「鉄獄」というダンジョンの最深部に棲まう『混沌のサーペント』を倒すことです。「＜」キーを押して全体マップを表示させ、街道沿いに東の方向に移動すると「モリバント」という街があります。鉄獄はそこから少し北東に行ったところにあります。
・操作方法が覚えられない。
→アルファベット１文字の操作コマンドと、その意味を併せて覚えるとよいでしょう。例えば「q→quaff(飲む)」とか「w→wield(装備)/wear(着る)」とか「f→fire(発射する)」とか。
・どうしても特定の段階で死んでしまう
・次に何をすればいいかわからない
・どの程度まで強気に行っていいか解らない
→これは人それぞれです。[C]でステータスを表示させた後、[f]で現在の＠の状況(ダンプ)をファイルに出力出来ます。これを勝利経験者に見てもらえば、何らかのアドバイスがもらえるでしょう。１人だけの力で勝利にたどり着いたプレイヤーなどそうそう居ません。先人からのアドバイスを理解し、実践してみるのも一つの楽しみです。
